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2005.07.12

外国人講師「労働」に新基準 社会保険の加入厳しく

2005年06月26日 朝日新聞

英会話学校で外国人講師が社会保険への加入を希望しても、学校側が断るケースが相次いでいる。講師の労働時間が社会保険庁の新たな通達で示した加入基準に届かないというのが、その大きな理由という。社会保険は強制加入が前提。講師が働く時間は以前と変わらないのだから、新たな基準ができようができまいが加入させるべきだとの批判が講師側から出ている。

 外国語学校で外国語講師が社会保険に加入できない問題で、社会保険庁は全国約750社が運営する外国語学校の立ち入り調査を始めている。

 新しい通達は社保庁が、全国の社会保険事務局に対し、どのくらい働いている人を加入対象にするかの目安を示すために先月に出した。それによると、社会保険の加入対象は「常勤として雇用されている外国人講師、(いない場合は)一般的従業員の4分の3以上働いている人」。具体的には、朝9時から夕方5時まで働く週40時間の4分の3(30時間)をフルタイム労働者の加入基準として指導している。

 しかし、この基準や指導に従うと、多くの外国人講師が加入基準に達しないことになる。大手英会話学校の外国人講師は1クラス40分などのコマ数を週にいくつかとる形で雇用契約する場合が多い。生徒が集まらず授業を中止した場合や待機時間は、勤務時間から外して計算するためだ。

 社保庁医療保険課は「当初は大幅に加入者が増えると思ったが、新基準が出てもそうはならなかった。今後混乱はあるだろうが、基準が明確になったという点で前進ではある」と話している。

日本に住んでいる外国人が雑誌、テレビなどに紹介されているのをみると日本好きな人がほとんどのような気がする。私がアメリカに住み始めたばかりの 頃の苦労を思い出しても、日本に住んでいる外国人は私がアメリカで暮らし始めたとき以上に苦労したことが容易に想像でき、日本に住んでいるというだけで偉 いなと感心してしまう。

 最近ではJRの駅などでも何カ国語かで記載があったりするのを見るが、どこの国とも陸続きでない、この小さな島国では、電車に乗っていてもレスト ランに行っても、お客はほとんどが日本人で、どこに行っても周りから聞こえてくる言葉は日本語である。最近でこそ少しずつ変わってきているが、色々な事を 考えてみても日本は社会全体が日本人のことだけを考えて作られていると言っても良いのではないだろうか。さらに、この後に話をする私の友人もそうである が、自分の意志で日本で暮らしている外国人というのは、日本でしか仕事が見つからなかったという人は少ないのではないかとも思う。実際、知り合いのアメリ カ人でも日本で仕事を探しても仕事が見つからず、日本に来られない人が何人もいた。そんな事を考えて、日本で暮らしている外国人を見ると仕事や理由は関係 なしに、日本に住んでくれてありがとう。日本に住むのも大変でしょうと思わず言いたくなってしまう(注;私が言っている日本に住む外国人とは正規のルート でVISAを取得し日本にきている外国人のことである)。

 私がアメリカの癌センターで働き始めた頃、同じ職場の中国人に「どこから来たのか?」と聞かれ、「日本」と答えたら、彼女から「なんだ日本か、ア ジアから来たのかと思っていたわ」と言われたことがあった。彼女は日本をアジアだと思っていなかったのだ。この話はたとえ話としては、少しオーバーな話か もしれないが、この時、来たばかりの私は日本という国は、外国の人にとっては、この程度の存在なのかもしれないなと自覚させられた。確かにアメリカに住ん でいても、テレビや新聞で日本のことが報道される事はほとんどなく、テレビでは大きな災害のニュース以外はパールハーバーの空襲の記念日に毎年、特集が組 まれているのをみるくらいだった。しかし、そんな普通に暮らしていたのでは、ほとんど情報も入らない小さな島国である日本のことを好きなアメリカ人が私の 知り合いの中にも何人かいた。

 その中の一人は、私が知り合った頃はまだ20代後半でレストランで働きながら大学院に通っていた。たまたま、そのレストラに行ったときに話しかけ られ、日本の話で盛り上がったのが知り合うきっかけであった。大学院卒業後、彼からの連絡がしばらく来ないと思っていたら、突然、連絡があった。何かと思 えば、「日本で英会話学校の講師の仕事が見つかったので、今は日本に住んでいる」とのことであった。以前から日本に住みたいとは言っていたが、勉強も嫌い だと言っていたし、日本語もコンニチハ、サヨウナラなど私の職場の同僚が面白がって覚えるのと同じくらいの語学力しかないのに、思わず日本なんかに住んで 大丈夫なのか?といつもは日本は良いところだと話していた私が日本に住むことを心配してしまった。

 その後も何度か日本から連絡があり、初めてパチンコをしている写真が送られてきたりとそれなりに日本生活を楽しんでいるようであった。彼は私が一 時帰国したときも、毎回のように真っ先に会いに来てくれ、「日本は楽しい、最高だ」と言っていた。あんなに勉強嫌いだと言っていた彼だが、どこに行くのに も日本語の読み書きの本を持ち歩いているとのことで、本はすでにボロボロであった。観光で連れて行った地元のお寺でも境内に入り、ベンチに座るなり教科書 を出してきて「これは何と読むのか?」「この単語はどう書くのか?」と日本語講座が始まってしまい、周りの観光客の目が恥ずかしいくらいであった。日本に 住んで1年以上たっても日本語があまり上達していないので聞いてみると、彼が知り合う日本人は英語に興味がある人ばかりで、「英語で会話してくれ」とか 「英語を教えてくれ」と言われ、なかなか日本語が上達しないのだと苦笑していた。私もなんとなくその光景が想像でき日本人はみんな英語が話せるようになり たいと思っているからねと笑ってしまった。

 そんな彼もやはり社会保険の話をしていた。彼は日本に来るときに全ての家財道具を売り払い、そのお金でアメリカの保険会社の留学保険みたいなもの に自分で加入したと言っていた。彼は生まれも育ちもアメリカなので、自分で自由に掛け金を決め、保険に加入することに対し不満は言っていなかった。しか し、彼のように独身でお金を作れる人ばかりではないだろう。彼もこう言っていた「正式にVISAの発給も受け雇われおり、職場の支持通りの時間で働いてい るのだから、日本人が皆入っている社会保険に加入できれば良いのに」。確かに私もアメリカに来て癌センターの職員になった時から、癌センターの他の職員と 同じ保険に加入できたし、掛け金なども全く同じであった。もし、日本のような保険制度の国に来て、きちんとVISAも発給され職員として雇われたのに他の 職員が加入している保険に加入させてもらえず、自分の国で数倍も高い保険料を払わなくてはいけなかったら、腹が立ち日本に帰国していたかもしれない。私は アメリカでは、さらにVISAの種類(J-VISA)から最初の数年は税金も免除された。このように税金まで免除され、言うなれば、アメリカ人の同じ職種 の人より優遇されるならアメリカで働いてみようかと思うのも当然である。

 現在の日本の社会保険制度は、国際化がここまで進む前につくられたので多分、日本に住む外国人が増加することまで想定していなかったのかもしれな い。それに彼らを雇う会社にしても、支出を減らすために色々と制度上の抜け道を考えるのも当然なのかもしれない。しかし、今後の日本は少子化、高齢化社会 と外国人労働力に頼らざるおえない職種がどんどん増加してくることが予想され、そんなことを言っていられなくなる日がすぐに来るだろう。そんな時、ある程 度の低料金で皆が同じ医療が受けられるという日本の社会保険制度のすばらしさを最大限にアピールして日本好きな外国人、しいては優秀な外国人を呼ぶ事が必 要になってくるのではないかと思う。世界のたくさんの国の中から、この日本を好きになり、そして住む決意までしてくれた外国人の方々やその家族のために も、早急に日本人と同様の社会保険制度を受けられるようにしてもらいたい。

地元鎌倉出身の内科・消化器科医院
経鼻胃カメラ・大腸カメラ検査のさかい内科・胃腸科クリニック

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