中強度の運動でメタボリックシンドロームのリスクが減少
ほぼ毎日、1日30分早足で歩く中強度の運動だけで、メタボリックシンドロームの解消に十分であることが示され、医学誌「AmericanJournal ofCardiology」12月15日号に掲載された。研究開始時、被験者171人中41人がメタボリックシンドロームであったが、研究終了時には27人になったという。
この結果、低運動量で中強度の運動がメタボリックシンドロームの改善に極めて有効であることが判明した。運動量の最も多い、週32kmジョギングする高運動量/高強度運動群ではこれよりわずかに高い効果が認められたが、低運動量/高強度運動群では、低運動量/中強度運動群ほどの改善は認められなかったという。このことから、週に数日激しい運動をするよりも、中強度の運動を毎日あるいはほぼ毎日続ける方が有効であると研究グループは述べている。腹囲の低下については、いずれの群でも効果が認められた。ボディ・マス・インデックス(BMI:肥満指数として用いられる)の減少効果は高運動量/高強度運動群で最も高く、平均29.2から28.4に減少したという。
以上の結果から、運動不足で太り気味の人は、ほぼ毎日30分の早足での散歩に出かけるようにすれば、健康状態を改善できる可能性が高いといえる。別の専門家は、「この知見は運動によるメタボリックシンドロームリスク軽減の効果を裏付けるものであるが、中強度の運動でこれほど十分だとは予想外だった」と述べている。
[2007年12月17日/HealthDay Newsより]
(日本語訳は12月27日日本経済新聞サイトより要約)
住んでいる所にもよるが、アメリカは本当の意味での車社会である。僕が住んでいたテキサス州などは車がないと買い物にも行けないし、運動をしないというか歩かない人は本当に一日、家の中で歩くだけといった人も大勢いた。
日本で外来をしていても一日30分以下しか歩かないなどという人はほとんどいないのが現実である。それでもメタボリックシンドロームの人は大勢いるし、そう言う人達に「今の運動でよいですよ」と言っている医者はいないだろう。
そもそもこの記事で言われている最も効果があった高運動量/高強度運動群でBMIが29.2から28.4 に減少したというのは、身長170cmの人が84.4kgから82kgに減った程度なのだから、これよりも低い効果となると一般的に効果があったと言ってよいのだろうか?
全く動かなかった人が少し歩くようになったから体重が1〜2kg減ったと言った程度なのかもしれな い。この記事の最後にも書いてあったがメタボリックシンドロームの基準が違うので、この記事を読んで「さあ30分の早歩きでメタボ脱出だ!!」と新年から 歩こう意気込んでいる方は要注意である。
それでも日本人は新年から何かをはじめようと思う人が多いので、運動をするきっかけになれば、それなりに価値のあ る記事だなあと納得してしまう。来年は自分も30分歩いただけで痩せるような体にならないように気をつけよう。
地元鎌倉出身の内科・消化器科医院
経鼻胃カメラ・大腸カメラ検査の
さかい内科・胃腸科クリニック
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